下鴨神社は美の神様!?干支十二支ごとの社があるって本当?

下鴨神社の入場時間・拝観料

下鴨神社では参拝時間は季節によって前後する事もしますが、朝6時半から17時までと比較的早い時間から参拝することができます。
朝早めに訪れて、境内にある糺の森を朝から散策するのがオススメです。縄文時代から
存在し、古くは「源氏物語」や「枕草子」にも詠われ、応仁の乱などの歴史的な出来事を
超えてきた森に思いを馳せながら歩いてみるのもいいかも知れません。

・開閉門時間
6時半~17時

・営業日
年中無休

・入場料
無料

特別拝観

下鴨神社では国宝に指定されている本殿や、神々へのお供え物”神饌”(しんせん)を調理していた
大炊殿(おおいどの)や神服殿、井戸屋形などの重要文化財、十二単衣の着付けの解説、
皇室に所縁のある衣装など貴重な品々が展示されています。

大炊殿拝観

上述した神様へのお供え物を調理するための大炊殿では、お供えのレプリカや調理器具などを
見ることができます。重要文化財に指定されており、大炊殿の別棟である御車舎では葵祭に
関する資料も展示されています。
展示内容は定期的に変更されることがあります。

・拝観時間
10時~16時まで

・拝観料
大人1名:500円
中学生以下:無料
団体(15名以上):1名450円

大炊殿・十二単衣の着付け解説

団体の方向けに上記と同じく大炊殿の拝観に加え、葵祭などで使われる「十二単衣」の
着付けや衣紋の解説や、重要文化財に指定されている三井神社舞殿にて華麗な十二単衣姿による
王朝の舞を見ることができます。

・営業日
一年を通してほぼ毎日
元旦及び賀茂祭当日は休業

・料金
通常案内:1回4万円
玉座付き:1回5万円

・人数
1回の案内 約80人
※十二単衣拝観席が80席となっています。
100名を超える場合は2回に分けての案内になることもあります。(要問い合わせ)

・案内時間
約1時間

下鴨神社の御朱印帳

下鴨神社の御朱印帳のバリエーションは紺色・ピンク・白の3種類になっています。
五色緞子幔という御蔭祭で用いられる幕がモチーフになっており、
双葉葵・菊・藤などが描かれています。
ビニールのカバーがついており、汚れにくいのも嬉しいところです。

・初穂料
1500円(御朱印料含む)

・サイズ
12×16cm

・販売場所
中門正面右横の御朱印受付所

下鴨神社の御朱印

下鴨神社の御朱印以外だけでなく、境内にある本社とは別の小規模な神社”摂末社”(せつまつしゃ)でも
御朱印を頂けます。それぞれで頂ける御朱印の内容も異なり、御手洗団子のスタンプが押して
あったり、個性豊かなので、ぜひ本殿以外も回ってみましょう!

下鴨神社の御朱印

基本となる御朱印は「賀茂御祖神社、山城國一之宮」の墨書きに、朱色の「賀茂御祖神社」の
スタンプと神門である双葉葵が緑色のスタンプで押されているものとなります。
期間限定の御朱印もあり、毎年5月15日に催される葵祭には当日限定の御朱印も販売されます。
限定の御朱印には「葵祭」という一文が墨書きで書き足されます。
また、式年遷宮限定の御朱印もあり、こちらは21年ごとに行われるため、とても貴重なものに
なっています。前回の式年遷宮が2015年に行われたので、次回は2036年頃になります。

・料金
300円

・販売場所
中門正面右横の御朱印受付所

・受付時間
9時~17時

川合神社の御朱印

下鴨神社の摂末社のひとつである川合神社は女性の美を守る美麗の神様を祀っています。
御朱印には「川合神社」または「川合大明神」と墨書きされています。
川合神社は阪急出町柳駅側の鳥居付近にあります。電車で訪れる場合は本殿に向かう前に
立ち寄ると良いかもしれません。

・料金
300円

・販売場所
川合神社授与所

・受付時間
9時~17時

相生社の御朱印

相生社は縁結びの神様を祀った摂末社になります。相生社で頂ける御朱印は「えんむすびの神
相生社」の墨書きにピンクの縁結びマーク、縁結びにご利益のある「連理の賢木」がモチーフの
スタンプが押されています。
文字通り縁結びの人気スポットになっていますので、訪れた際は御朱印だけでなく絵馬に願いを
書くこともオススメです。

・料金
300円

・販売場所
相生社授与所

・受付時間
9時~17時

御手洗社の御朱印

みたらし団子発祥の地ということもあり、「御手洗社」の墨書きに、御朱印にもみたらし団子のかわいらしい
スタンプが押されているのが特徴の御朱印を頂けます。
みたらし団子は5つ刺さっているところから人間の五体を表しており、五体満足の願いも込めら
れているそうです。

・料金
300円

・販売場所
御手洗社授与所

・受付時間
9時~17時

比良木社の御朱印

比良木社は開運・厄除けのご利益がある摂社として知られており、比良木社の周りでは
どのような木を植えても柊のように葉がギザギザになることからこの様に呼ばれるように
なりました。
そのため、比良木社の御朱印にも「比良木大明神」の墨書きの傍らにも柊の葉のスタンプが
押されています。

・料金
300円

・販売場所
比良木社授与所

・受付時間
9時~17時

下鴨神社のお守り・絵馬

媛守・彦守

心願成就のお守りとして知られ、女性は媛守、男性は彦守と性別ごとに分かれている
お守りになっています。それぞれ使われている生地が異なり、媛守はちりめん生地、
彦守はデニム生地が使われています。
同じものがふたつとないのが特徴となっています。

・料金
800円

・販売場所
相生社授与所

相生社の縁結び絵馬

縁結びで有名な相生社で頂ける絵馬には下記のような特別な作法があります。

1.相生社隣にある授与所で絵馬を購入しましょう。願い事が書けたら目隠しシールを貼り、
絵馬に付いている紅白の紐を結びましょう。
2.準備が出来たら相生社の正面に立ち、女性はお社に向かって反時計回り、男性は時計回りに
お社の周りを2周します。
3.3周目の途中で絵馬掛けに奉納します。
4.お社の正面に戻ってきたら二礼二拍手一礼をしてお参りしましょう。
5.連理の賢木の正面から御生曳(みあれびき)の紐を2回引いてお参りをしたらおしまいです!

・料金
500円

・販売場所
相生社授与所

レースのお守り

福を招き、良運を引き寄せると言われているお守りです。最大の特徴は銀の糸がレース状に
編まれているところです。
川合神社で頂く事ができ、美の神である玉依媛命が祀られているので女性にオススメしたい
お守りになっています。

・料金
1500円

・販売場所
川合神社授与所

川合神社の鏡絵馬

鏡絵馬は手鏡のような形に顔が描かれており、そこにご自身で使用されているメイク道具などで
化粧をして奉納し、絵馬に願いを託す事によって外見・内面も美しくなって頂くという絵馬に
なっています。手持ちの化粧品がない場合でも神社にクレヨンや色鉛筆も用意されていますので、
そちらを利用することも出来ます。
化粧が完成したら、裏面に名前・願いごとを書き込み奉納しましょう。
奉納した際に御供米を頂けます。御供米をご飯に混ぜて炊くと美しくなれるご利益があるそうです。

・料金
800円

・販売場所
川合神社授与所

封筒型のお守り・むすびまもり

神皇産霊神(かみむすびのかみ)の御力が込められているといわれ、恋愛・人間関係・仕事・受験など
様々なご利益があるお守りです。
封筒のかたちをしており、中に願いを書いた紙や写真、名刺などを入れることによって、入れた
ものにまつわる縁をむすぶことが出来るそうです。
媛守のように、様々な色や模様を選ぶこともできるので、お気に入りのものを探してみましょう!

・料金
500円

・販売場所
相生社授与所

下鴨神社のおみくじ

縁結びの恋みくじ

男女でおみくじが異なっており、運勢・出会い運・交際運の他に男性用のおみくじには浮舟や
夕顔などといった源氏物語の作中の女性、女性用のおみくじには光源氏など男性が詠んだ歌が
それぞれ書かれています。そのため、別名「源氏物語おみくじ」とも呼ばれています。
女性用は形が異なっており、十二単衣がモチーフになっています。
おみくじは結果に関わらず持ち帰ることが推奨されています。

・料金
300円

・販売場所
相生社授与所

・受付時間
9時~16時

水みくじ

水に浸すと文字が浮かび上がる仕組みになっており、願い事、体調、金運、学業・仕事、恋愛、
旅行を占えます。おみくじの販売所近くにある御手洗川に浸してみましょう!

・料金
300円

・販売場所
御手洗川付近 水みくじ販売所

【下鴨神社の歴史】

最近はめっきりパワースポットとして有名になり若い女性の参拝客から強い関心を持たれるようになった賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)。通称、下鴨神社とも言われています。こちらの名称の方が馴染みのある人は多いのではないでしょうか。

京都盆地の東部を南から北に優雅に流れる鴨川の上流に、高野川と賀茂川の合流する地点があり、その場所に縄文時代から生き続ける巨大な神宿る森、糺の森(国指定史跡)が存在しています。その糺の森の中に下鴨神社は悠々と鎮座しています。

糺の森はかつては神秘的で広大な原生林を有していましたが、応仁の乱の戦火で糺の森は約七割の木々を消失してしまいました。その後も明治時代に上知令(あげちれい)などでお社の規模はさらに縮小され、現在では東京ドームの3個分の大きさに収まってしまうくらいに小さくなっています。

下鴨神社が多種多様な神を祀ってきた歴史は古く、紀元前90年に神社の瑞垣(神社などの周囲に設ける垣根)の修造が執りおこなわれた記録が残っています。最近になって糺の森近辺の発掘調査で非常にたくさんの縄文時代の究めて珍しい土器の出土、保存状態の良好な弥生時代の住居跡などが掘り起こされ、この場所が一種の神事を行う中心地であった事の裏付にもなっています。

また歴史書の中には、お祭、社殿、数多くのご神宝等の奉納など貴重な記録されており、『続日本紀』の文中には文武二年(698)に、葵祭に殺到する見物人を警備するように、命令が出された記事が記載されています。

残された資料が示すように、奈良時代以前より下鴨神社が人々から大変、愛されたお社で、盛大なお祭が行われ、人々の日々の営みに寄り添った神社であったことがわかります。

平安時代になって、この地域一帯を拠点とする賀茂(鴨)氏の氏神のお社として、また全国の賀茂神社の総本山として皇族をはじめ多くの人々の崇敬を集めて来た下鴨神社。

そして王朝文学としての『源氏物語』や『枕草子』などにたびたび登場するように、この時代の文化、宗教の中心地の一つとして繁栄していました。

祭神の賀茂建角身命(かもたてつぬのみのみこと)は、金鵄八咫烏に化身した神武天皇を熊野から大和に導いたとされており、(古事記・日本書紀)このことから、導きの神、京都をひらいた神とされ、京の都、国家の守護神として祀られてきました。

賀茂建角身命の娘、玉依媛井上命(たまよりひめのみこと)は、瀬見の小川で川遊びの途中、流れてきた丹塗りの矢を拾って、その矢を床に置いたところ、賀茂別雷命(上賀茂神社の祭神)を懐妊しました。この伝承により縁結び・子育ての神として古くから信仰されています。

また賀茂祭・葵祭の始まりは、6世紀の中ごろ欽明天皇の時代に凶作に見舞われ飢餓疫病が蔓延した原因を占ったところ、賀茂大神の祟りであるとされ4月の吉日に猪頭をかぶった人が鈴をかけた馬で駆競をしたところ、荒天はおさまり、穀物も豊かに実り、国も安泰になったといいます。これより毎年馬を駆けさせて祀るようになります。

これが、賀茂祭・葵祭の起源とされています。819年には朝廷の最も重要な恒例な祭祀として国家的事業となったとされています。

鎌倉時代、室町時代、世の中が戦で混乱するにつれ、国民の信仰心が大きな物となり神社をより強くささえていくようになりました。

神殿守(殿司)とよばれる人々が全国をまわり、神様から得られるご加護を説いていくのもこの戦乱の時代で、下鴨神社を舞台とする数多くの能(謡曲)などに、そのころの様子がうかがわれます。また国の重要な出来事には、必ずご祈願が行われていました。

江戸時代には、国民の幸福を祈願する代表的な神社として、揺るがぬ信仰運営を行うため幕府より領地が与えられました。 明治時代には、全国の神社の代表として、官幣社のうちで最も格式が高いものに配置されて、現在に至っています。

御神体と御神宝が共に調えられて21年に一度の式年遷宮が斎行されたのは2015年(平成27年)の事です。

【下鴨神社の年間行事・イベント】

【正月の神事】

元旦  歳旦祭
1月4日  蹴鞠はじめ
1月5日 年賀祭
1月9日  初大国
1月  初えと祭
1月  成人祭
1月15日 御粥祭(御戸開神事

【春の神事】

2月3日  節分祭、追儺弓神事、追儺豆まき、御真木神事、古神符焼納神事
2月初午の日 初午祭 (末社のまつり)
2月11日 紀元祭
2月17日 祈年祭(土解祭)
3月3日 流し雛

3月7日  三井社祭 (摂社のまつり)
4月1日  沢田社祭 (末社のまつり)
4月14日 日吉社祭 (摂社のまつり)

【葵祭の神事】

5月3日  流鏑馬神事
5月4日  斎王代御禊の儀(上賀茂神社で1年交替)
5月5日  歩射神事、少年剣道、なぎなた、詩吟奉納
立夏の日 更衣祭
5月  献花祭
5月  献茶祭
5月12日 御蔭祭
5月14日 堅田供御人鮒奉献祭
5月15日 賀茂祭(葵祭)

【夏の神事】

6月1日  貴布祢社祭(摂社のまつり)
6月上旬 蛍火の茶会
7月土用 御手洗祭(足つけ神事) 土用の丑前後5日間
8月1日  霊璽社祭 (末社のまつり)
立秋の前夜日 夏越神事 (矢取りの神事)

【秋の神事】

9月9日 結納祭
中秋の名月 名月管絃祭
9月    印章祈願祭
10月9日 繁昌大国秋祭
10月14日 出雲井於社祭 (摂社のまつり)
10月17日 神嘗祭
10月23日 霜降祭 (摂社のまつり)

【冬の神事】

立冬の日 更衣祭
11月3日 明治祭
11月15日 七五三詣  河合社祭 (摂社のまつり)
11月23日 新嘗祭
11月28日 比良木社 お火焚祭 (摂社のまつり)
12月12日 御薬酒、若水神事
12月13日 相生社祭(緑結び祭)
12月22日 御内儀御祈祷祭
12月23日 天長祭
12月31日 除夜祭、大祓式

【月次の神事】

毎月1日 月次奉幣祭、月次祭

【下鴨神社のみどころ・祭事ピックアップ】

【蹴鞠はじめ 1月4日】

御所に継承される京都の伝統行事「蹴鞠」が奉納され、一般に公開されるのは毎年1月4日です。

蹴鞠はじめは四方の隅々に青竹を立てた15メートル四方の鞠庭(まりば)で、烏帽子(えぼし)・鞠水干(まりすいかん)・鞠袴(まりばかま)・鞠靴(まりぐつ)・鹿革製の沓(くつ)を

履き平安時代の官人の衣装に身を包んだ、鞠人が、「あり」「やあ」「おう」と独特のかけ声をかけながら、華麗で見事な足さばきを披露します。

【流し雛 3月3日】

下鴨神社流し雛は京都の春の風物詩です。

流し雛では十二単のお雛さま・衣冠装束のお内裏さま・神職などが和紙で作られた人形を藁で編んだ桟俵(さんだわら)に乗せて、

境内を流れるみたらし川に流し、子どもの無病息災を祈願する神事です。

雛祭りは、もともと穢れを雛に厄を落とす託して身代わりの神事でしたが、現在では雛段に飾って祝うのが一般的となっています。

非常にきらびやかで凝った細工が施されている、雛壇に飾られる雛とはちがい、流し雛はきわめて簡素なものが用いられ、

多くは、色紙などを使って作った男女二人の雛が用いられています。

【流鏑馬 5月3日】

流鏑馬は「やぶさめ」、と読みます。葵祭の前儀で、祭の露払いとして、古くから行われて来た神事で、騎乗した射手が人馬一体となって約400メートルの馬場を疾走しながら鏑矢(かぶらや)を射ます。

3カ所に設けられた約50センチ四方の杉板の的に目掛けて「イン、ヨー(陰陽)」のかけ声とともに次々と矢を放ちます。命中すると観覧席からは大きな拍手と歓声が沸き上がります。

流鏑馬の特徴としては公家装束(束帯)を着用して行われ、下鴨神社だけの特別な流儀で他にはまったく例のないものです。

下鴨神社では、境内の糺の森から古墳時代の馬具などの装飾品が数多く出土したり、また『続日本紀』にも採り上げられていたり、古くから行われていた神事であることがうかがえます。

【葵祭 5月15日】

華やかに万緑の京都を優雅な行列で彩る葵祭。賀茂御祖神社(下鴨神社)と賀茂別雷神社(上賀茂神社)の例祭で起源は今から約1500年前に凶作に見舞われ飢餓疫病が蔓延した時代に、欽明天皇が「鴨の神」の祭礼を取り行ったのが祭の始まりとされています。

5月初旬からさまざまな行事が行われ、5月15日には、平安時代の皇族・貴族の衣服をまとい、およそ8キロの京都御所~下鴨神社~上賀茂神社のルートを、ねり歩くという葵祭最大の見せ場「路頭の儀」が開催されます。

「祇園祭」「時代祭」と並んで「葵祭」は「京都三大祭」の一つに数えられています。しかし葵祭だけが町の人が主体となる町衆参加型の祭ではなく平安装束を身にまとい練り歩く、官の祭であったことを色濃く今に伝えています。

葵祭の〝あおい〟とは!?

答えは行列の御所車、勅使、供奉者の衣冠、などに装飾品として施されている緑の葉の名前なのです。

これは「葵桂」(あおいかつら)と呼ばれる、下鴨神社と上賀茂神社の神紋である二葉葵の葉と桂の小枝を組みあわせたもので、江戸時代に祭が再興されてから葵の葉っぱを飾るようになり、「葵祭」と呼ばれるようになった経緯があります。葵祭で使われる葉っぱの枚数は12000枚とも言われており、両神社から毎年御所に奉納されています。

葵祭は平安王朝時代の古式のままに「宮中の儀」「路頭の儀」「社頭の儀」の三つに分けて行われています。

祭のハイライトはやはり、都大路の行列、「路頭の儀」でしょう。

近衛使(勅使代)をはじめ検非違使、内蔵使、風流傘、山城使、斎王代、牛車などで構成される平安貴族その当時のままの姿で列をなし、さらに馬36頭、牛4頭、500余名の行列が京都御所建礼門前より出発し下鴨神社を経て上賀茂神社へと、王朝絵巻をほうふつとさせ街中を練り歩きます。

そして華やかな行列の中で一際目を引くのが葵祭のヒロイン・斎王代です。五衣裳唐衣(いつつぎぬものからぎぬ)をまとって、腰輿(およよ)という輿(こし)に乗り登場します。

平安時代には内親王が「斎王」として登場していましたが、鎌倉時代に途絶えてしまい、後に昭和31年、葵祭を盛り上げようと市民から斎王代が選ばれる様になり、女人列が復活し現在に至っています。

日程
2019年5月15日(水)
時間
AM 10:30頃  京都御所出発
AM 11:40頃  下鴨神社到着。社頭の儀
PM  1:15頃  下鴨神社にて、走馬の儀・狂言奉納
PM  2:00頃  下鴨神社出発
PM  3:30頃  上賀茂神社到着~社頭の儀と走馬の儀
料金
沿道観覧・・・無料
京都御苑・下鴨神社内観覧席・・・2,700円(全席指定、4月初旬京都市観光協会より販売開始)
上賀茂神社内観覧席・・・1,000円(当日12:00より販売)
下鴨神社「社頭の儀」拝観希望をされる場合、毎年4月初旬より下鴨神社にて受付、初穂料5,000円
上賀茂神社「社頭の儀」拝観希望をされる場合、当日、下鴨神社にて受付、初穂料5,000円

葵祭への公共交通機関でのアクセス
京都御所へはJR「京都駅」から地下鉄烏丸線「今出川駅」下車後徒歩
下鴨神社へは市バス205「下鴨神社前」
上賀茂神社へは地下鉄烏丸線「北大路」より市バス北3「御薗口町」
問い合わせ先:京都市観光協会 TEL 075-752-0227

【みたらし祭】 土用の丑の日

京都では毎年7月の「土用の丑の日」前後に開催される「みたらし祭」という非常に地域の人々に親しまれている祭りがあり、この祭りは、平安時代に皇族・貴族が季節の変わり目に罪や穢れを落とす為に禊ぎを行う神事が庶民に伝わり、現在の「みたらし祭」として継承されてきました。

別名「足つけ神事」とも言われていて、下鴨神社境内には御手洗池という小さい池があり、池に足を浸し一年の無病息災を願うことから、地域の人々に呼ばれている名前です。

ロウソクに火を灯し御手洗池の中を進みます。手にした火を決して消さないように先へと進みます。御手洗社前に設置されてる祭壇にロウソクを献灯し、無病息災をお願いします。

ここに祀られている瀬織津比売命(せおりつひめおみこと)は罪、穢れを祓ってくれる神様です。

無事にこの神事を終え是非みたらし団子を食べてみるといよいでしょう。実は下鴨神社は、みたらし団子発祥の地と言われ、みたらし団子はこの御手洗池から沸き出てくる泡を形どったと言い伝えられています。

下鴨神社にほど近い”加茂みたらし茶屋”が昔ながらの伝統的なみたらし団子の味や形状を伝承しており、人気のおすすめのお店です。みたらし団子は串に5個刺さっているのですがこれは人間の身体・五体を表現していて、一番上の団子は人間の頭を表現するため少し離して刺してあります。

その昔、京都では厳しい夏を越す行事として、みたらし団子を人の形のようにして神前に供え、ご祈祷を受けた後に家に持ち帰って食べていました。

【名月管絃祭 中秋の名月の日】
振る舞い

平安時代以来の伝統を継承されてきた管絃祭は昭和38年から一般に公開されました。

下鴨神社境内・糺(ただす)の森の神苑で、ススキの穂を飾り、かがり火がたかれた舞台で壮重な雅楽にのって舞楽が演じられます。

斎庭に設けられた観月茶席で管絃の調べとともに人々は中秋の名月を観賞します。

【新嘗祭 11月23日】

この神事は天照大御神を始め天神地祇に御親らその年の五穀の新穀をお供えする祭儀です。

弥生時代に稲作が始まった頃から新嘗祭は、行なわれていたと考えられてます。

明治6年の新暦採用の際に11月23日と定められましたが、従来は11月の下卯日に祭儀が行われていました。

全国の神社でもこれに習い御神前に新穀を奉り祈りを捧げる、新嘗祭が執り行われるようになりました。

【糺ノ森(ただすのもり)】

1994年(平成6年)に、糺の森はユネスコの世界遺産に登録されました。

糺ノ森は遙か縄文の時代から存在してきたとされ、縄文の時代は150万坪もの広さを誇って、樹齢200年から600年の古木が600本以上も存在したとされ、その多さに圧倒されます。

京都随一の癒しスポット・パワースポットと言われている糺ノ森は、まるで緑のトンネルの様であり神が宿る森と言われています。紀元前3世紀頃の原生林と同じ植生を今に伝えているそうです。

広大な糺の森には小川がいくつか流れていますが、参道に沿って流れる「瀬見の小川」は「方丈記」の著者である鴨長明が詠んだ和歌にも登場します。源氏物語でも、光源氏がこの糺ノ森を詠んでいます。

【君が代に謡われている「さざれ石」】

国家「君が代」に歌われるさざれ石が下鴨神社の参道にひっそりと置かれています。

「さざれ石」とは、小さな石が年とともに成長して岩となると信じられてきた神霊の宿る石の事で、

さざれ石の置かれている場所は、南口鳥居と楼門の間で、西側に置かれています。

是非、お参りに行った際にはさざれ石に触れてみて神霊のパワーをいただきましょう!

【河合神社】 美麗祈願

はるか昔から下鴨神社の摂社として祀られて来た河合神社は、日本第一美麗神・女性守護としての信仰を集めるお社です。日本第一美麗神だけあってこの神社に御利益を求めお参りするのは圧倒的に女性が多く、しかも若い女性が多いです!

河合神社のご祭神こそが日本第一美麗神として女性から多くの信仰を集めている、玉依姫命(たまよりひめのみこと)なのです。神武天皇の御母神にあたる神道の女神とされる

玉依姫は玉の様に美しい事から美麗の神として今尚、女性の多くの信仰を受けています。

河合神社でとても有名なのが手鏡形の絵馬で「鏡絵馬」と呼ばれています。本殿脇には全国からお参りに訪れた女性の「鏡絵馬」が大量に奉納されています。

この「鏡絵馬」のおもしろい特徴は、手鏡の形をした絵馬にあらかじめ描かれた顔を自分の顔に見立て、自分が理想としている女性になれるようにと願いを込め、自分のメイク道具でお化粧して奉納するのが良いのだと伝えられています。

メイク道具を持参して無くても、予め神社で備え付けてある色鉛筆やクレヨンでもメイクアップは十分可能なので心配する事はありません。ちなみにじっくり時間をかけて絵馬にお化粧をしたい方に”お化粧室”もちゃんと準備されています!

メイクが完成したら、裏面にはお願いごとと自分の名前を記して本殿祭壇前にある鏡に自らの姿を写し、祈願して奉納しましょう。この絵馬には外見だけでなく内面も磨いて美しくなっていただくと言う意味もあるようです。

奉納を行うと、御供米を頂けるのですが、これをご飯に混ぜて炊いていただくとより美しくなれるそうで、まさに、からだの内面からも変身できそうですね!

祭壇前の鏡に自らの姿を映して祈願したら、鏡の下に白い「御白石」(おしらいし)と書かれた石があるのですが、手で触って、その手を顔にスリスリしてみて下さい・・・・まるで御白石のように白い美肌をあなたはゲットすることができるはずです。

美人になるために「御白石」を忘れずにお詣りして下さい!

まだまだ美人への道は険しいです。参拝が終わったら、神社を後にせず休憩所へ立ち寄って下さい。そこに「カリン美人水」と呼ばれている御神水が提供されています。

カリンの庭と呼ばれる場所が神社の中にあり、秋になるとたくさんのカリンが実を結び、収穫されたカリンと御神水で作られたものが、この「カリン美人水」です。

このカリンには抗酸化作用が強いポリフェノールが豊富に含まれており、美肌・美白効果が大変期待でき、御神水と合わされればもう無敵です。

夏は冷たく、冬はホットな「カリン美人水」で参拝の仕上げを行い、外からも内からも美しくなって帰りましょう!

【言社(ことしゃ)】 干支のお社

言社は一般的に大國さん(大国主神(おおくにぬしのかみ)の略称)と親しみをこめて呼ばれることが多いですが正式な社名は言社であり七つのお社があります。

一言社、大国魂命・顥國魂命
二言社 大国主命・大物主命
三言社 大己貴命・志固男命・八干矛命

また、言社は干支の守護神として有名で昔から信仰をあつめています。お社ごとに御神徳があり、それをネ年からイ年までの生れ年の守護神として干支で表わし信仰されるようになったお社です。

【狛犬と獅子】

中門の中に本殿があります。

本殿は東西2つの建物に分かれており、どちらも国宝に指定されています。

東の本殿には「玉依姫命(たまよりひめのみこと)」、西側の本殿には「賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)」が祀られています。現存する建物は、1863年(文久3年)に造替されたものです。

社殿の美しさもさることながら、非常に特徴的なのが、本殿に鎮座してる獅子と狛犬です。

その特徴的というのが、獅子も狛犬も大変カラフルなのです。

下鴨神社の狛犬は胴体は金色をしたてがみや眉は青い色をしている変わった色彩であり、銀色の角を持っています。これは月、すなわち陰(いん)を表していて、女性を表しているそうです。

そしてもう一方の獅子は体は金色、たてがみや眉などは緑色をしています、これはおひさま、すなわち陽、そして男性をあらわしているということです。

置かれている位置に関しても左の方が格上なのが日本の場合で左大臣、右大臣っていう役職が昔からありますが、左大臣の方が格上になるようです。神殿から見ると獅子は左に位置し、狛犬より位が高い位置に鎮座しています。

獅子・狛犬の世界にも、そういう格付けがあるようです。

下鴨神社周辺のおススメホテル

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1日1組限定の京町家「東風苑」下鴨神社まで車で約8分

モダンな京町家風の「東風苑」は、なんと1日1組限定の宿です。
京町家の雰囲気の中に、最新の設備を取り揃えた快適な空間となっています。一軒を借りるスタイルなので、まるで京都に住んでいるかのように、ゆったり過ごすことができるのも魅力の一つ。

ご注意いただきたいのが、こちらの宿は食事が含まれないので、自炊(フルキッチン完備)や、錦市場や地元の商店街などで買ったおばんざいをカウンタータイプのダイニングテーブルでお楽しみ下さい。※フルキッチン…IH2口コンロ、シンク、冷凍庫、冷蔵庫、、電子レンジ、トースター、電気ケトル、 調理器具(包丁、まな板、鍋、フライパン、お玉、フライ返し…etc)食器類、 カトラリー類一式(箸、ナイフ、フォーク、スプーンなど)、スポンジ、食器用洗剤、ふきん完備。

その他に外食でしたら徒歩圏内に学生街らしいお手軽なお店から京料理を堪能できる高級料亭まで食事処には困ることはございません。

■周辺のコンビニ・スーパー
●セブンイレブン烏丸今出川店:徒歩4分
●ファミリーマート今出川店 徒歩5分
●大黒屋今出川店(スーパーマーケット) 9:00-23:00徒歩3分

■場所/周辺観光地へのアクセスなど
京都駅から地下鉄烏丸線で5駅目「今出川駅」で下車。今出川駅から徒歩 約4分。
京都御苑・御所へは徒歩5分。相国寺まで徒歩10分。鴨川まで徒歩10分。下鴨神社までは車で8分。

必要に応じて、レストラン手配や観光お手伝い等は、LINE・What’s up・We chat・電話などで、できる限りお手伝いしていただけるそうなので、一度聞いてみるのも良いと思います。

宿泊可能人数は7人までで、寝室は2室となっています。
寝具には数多くの一流ホテルが使用するシモンズ社のものを使用されているそうで、最上の寝心地をお楽しみいただけると思います。

浴槽には水に濡れると青く色づく国産天然石「十和田石」を採用。この十和田石は保温性も高く滑りにくく、機能的にも非常に優れています。桧のかまちと共にリラックスタイムを演出。
そして外へ目を向けると小さいながら坪庭があり、夜間の庭園灯に照らされた風情がたっぷりと味わえます。

■アメニティ
〈洗面〉
バスタオル、フェイスタオル、ハンドソープ、歯ブラシ、コットン、綿棒、ヘアブラシ
〈浴室〉
シャンプー、コンディショナー、ボディソープ
〈その他〉
洗濯洗剤、衣類の消臭スプレー
〈キッチン〉
緑茶葉、紅茶ティーバック、コーヒー、スポンジ、洗剤、ふきん

・Wi-Fi完備:屋内はインターネット常時接続可能
・アイロン
・テレビ
・暖房:屋内にセントラルヒーティングや暖房器具
・必需品:タオル、シーツ、石鹸、トイレットペーパー
・洗濯機:ビル内。無料または有料
・エアコン
・お湯

■入室方法
テンキー錠:ドア・コードを使ってリスティングにお入りください
■長期滞在:28泊以上のステイもOK
■寝具&バス用品
・ヘアドライヤー
・ハンガー
・シャンプー
■安全設備
・消火器
・煙感知器

<h2>下鴨神社(賀茂御祖神社)へのアクセス方法・所要時間</h2>

<h3>京都駅から出発する方法</h3>

●京都駅からバスをご利用の場合

所要時間:33分 (バス 28分・電車 0分・徒歩 5分) 乗換:0回 運賃:230円 □京都駅 ↓徒歩すぐ □京都駅前 (京都市バス)のりばA2 ↓市バス 205系統(四条河原町・北大路バスターミナル行) 14停留所乗車 □新葵橋 (京都市バス)北行き ↓徒歩5分 □下鴨神社(賀茂御祖神社)

<h3>祇園エリアから出発する方法</h3>

●祇園四条からバスをご利用の場合

所要時間:29分 (バス 20分・電車 0分・徒歩 9分) 乗換:0回 運賃:230円 □祇園四条 ↓徒歩3分 □四条京阪前 (京都市バス)のりばC(北行き) ↓京都バス 43系統(岩倉村松行) 9停留所乗車 □御蔭橋 (京都バス)北行き ↓徒歩6分 □下鴨神社(賀茂御祖神社) ●祇園四条からバスと電車をご利用の場合 所要時間:22分 (バス 2分・電車 5分・徒歩 9分) 乗換:1回 運賃:440円 □祇園四条1番線 ↓京阪本線(出町柳行) ノンストップ快速特急洛楽 2駅乗車 □ 出町柳1番線・2番線(京阪) ↓徒歩4分 □出町柳駅前 (京都市バス)北行き ↓市バス 1系統(西賀茂車庫行) 1停留所乗車 □新葵橋 (京都市バス)北行き ↓徒歩5分 □下鴨神社(賀茂御祖神社)

<h3>嵐山エリアから出発する方法</h3>

●嵐山からバスと電車をご利用の場合

所要時間:46分 (バス 14分、電車 16分、徒歩 15分) 乗換:2回 運賃:450円 □嵐山(阪急)1号線・2号線 ↓阪急嵐山線(桂行) 各停 3駅乗車 □ 桂c号線・1号線 ↓徒歩3分 □ 桂2号線・3号線 ↓阪急京都線(河原町行) 特急 2駅乗車 □河原町1号線・2号線・3号線 ↓徒歩7分 □ 四条河原町 (京都市バス)のりばF(北行き) ↓市バス 205系統(金閣寺行) 8停留所乗車 □新葵橋 (京都市バス)北行き ↓徒歩5分 □下鴨神社(賀茂御祖神社)

<h2>金閣寺の駐車場・周辺駐車場</h2>

●お車をご利用の場合

下鴨神社公式駐車場 料金 普通車:30分200円

大型バス:1時間2,000円 営業時間:6:30~17:00

収容台数:300台

住所:京都市左京区下鴨泉川町59

下鴨栄ガレージ 料金

普通車:30分200円 大型バス:1時間2,000円

営業時間:6:30~17:00

収容台数:11台 住所:京都市左京区下鴨泉川町59

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