令和元年!伏見稲荷大社の参拝前に絶対に知っておきたいコト

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‘旅好きが選ぶ!外国人に人気の日本の観光スポットランキング’調査では2013年から発表されている最新の2018年のランキングまで、なんと5年連続第1位に輝き、圧倒的な人気を誇る「伏見稲荷大社」

今回は伏見稲荷大社の基本的な情報はもちろん、旅行者、地元民、千本鳥居を奉納されている方にもお話を伺い”伏見稲荷大社に行く前に知っておくと、さらに参拝が楽しめる情報”をポイントを押さえて書いていきたいと思います。

全国3万社 稲荷神社の頂点「伏見稲荷大社」

京都人である筆者でさえ、大人になってから知ったことですが、日本全国各地には8万社の神社があるといわれていますが、その8万社の神社の種類で一番多いのが稲荷神社、通称‘お稲荷さん’であります。そして「伏見稲荷大社」は日本全国3万社余りを数えるといわれる稲荷神社の根源で総本宮であるという事になります。

つまり稲荷神社の頂点、本家本元が伏見稲荷大社であるという事なんですね。

伏見稲荷大社のご利益やルーツ

とくに有名なご利益とされているのは「商売繁盛」で年末年始は多くの企業幹部や、外回りの営業マンたちがスーツ姿で参拝する光景が見られます。
その他にも五穀豊穣を始め学業成就、満願成就、安産祈願、病気平癒と様々なご利益があるといわれており、起源ははっきりとしませんが、秦氏という渡来一族が五穀豊穣を願って祀ったのが稲荷神社の始まりとされ711年(和銅4年)に稲荷大神を稲荷山に祀った事が起源とされています。

しかし何故、商売繁盛が先行して有名になったのか?理由として「お稲荷さん」は五穀豊穣の神様ですが、農産物の豊作は裏を返せば結局はお金が増えることを表すと解釈され、そういった理由から商売の神様として信仰され商売繁盛のご利益が有名になったと考えられます。

伏見稲荷大社は稲荷山そのものすべてが”ご神体”であると言われ、近年ではパワースポットとしても非常に人気が高くなっています。

伏見稲荷大社の参拝時間や拝観料金は?

意外と知られていないのが伏見稲荷大社の参拝時間は24時間可能だという事です。

実は拝観料も無料という事もあり、観光客が訪れる人気のスポットとしても火がついたのでしょう。ただ24時間参拝可能とはいえ千本鳥居を超え稲荷山の山頂まで向かうとなれば心霊スポットに匹敵する怖さもありますが参道入り口から30分程度上った場所にある四ツ辻から眺める夜景もまた大変美しく「山、鳥居、夜景」が同時に楽しめる場所としても人気を集めています。

稲荷神社のキツネ

多くの稲荷神社の入り口で目にするのはキツネを模した両脇の石造ではないでしょうか。神々しく鎮座し祀られているためキツネが神様の化身かと思われている方も多いようですが、実はキツネが神様ということではありません。
ちなみに他の神社では獅子・狛犬といった石像が鎮座していることがありますね。

しかしこの2つは鎮座している意味合いが多少違うようで稲荷神社のキツネは「神の使い」として、獅子・狛犬は「神の守護獣」いわゆるガードマン的な役割と言われています。

千本鳥居の意外な本当の数は?建て方は?

伏見稲荷大社を紹介するうえで欠かせない事は「千本鳥居です」

やはり見慣れた景色とはいえ何度見ても圧巻です。

千本鳥居は写真家にとって天国と言われるほど写真映えする場所としても知られ、数年前からインスタグラム、フェイスブック、ツイッターといった様々なSNSで世界中の人たちが投稿しその美しさからも参拝客の増加につながっています。

鳥居は個人や企業、団体から伏見稲荷大社に奉納されるものでもちろん勝手に建てていいわけではありません。この鳥居の裏側には奉納した月日、奉納者の名前が記されていますが山頂の神様に向かって名前を向けるとされています。そして名前こそ千本というものの実際の鳥居の数は千本ではありません。

では一体何本あるのという事ですが、数え方によって本数が大幅に違うのです。

その理由は伏見稲荷大社の敷地面積は開拓されていない山部分も含めると87万㎡の敷地で阪神甲子園球場が約22個分入る面積になり、この敷地全部の鳥居の正確な本数は伏見稲荷大社自身も把握していないという事ですが大小合わせると10000基以上といわれています。

しかし千本鳥居とはいうものの伏見稲荷大社内の案内看板にも紹介されているように、道が左右二手に分かれている部分から千本鳥居との表示があり鳥居の数は約800本という事です。

昭和30年代ごろは実際に1000本近い鳥居の数が確認されていたようですが、区画や耐久性などの諸事情により数が減ってきたといわれていますが、奉納を希望されている個人や、団体は数多く現在も5年程度の場所待ち期間があるといわれています。

伏見稲荷大社の公式サイトでも紹介されていますし、参道のあちこちにも掲示されていますが

鳥居(号数)    初穂料

5号       175,000円~

6号       383,000円~

7号       482,000円~

8号       708,000円~

9号       826,000円~

10号      1,302,000円~

という価格で奉納が可能ではありますが、実際には

建てて終わりではなく長年綺麗に保つには維持・管理が必要になってくるので数年に一度塗り直しなどのメンテナンスも必要になってきます。

実際、知人が10号の鳥居を奉納していますが、維持に費用がかかるという事です。

そのメンテナンス費用は平均すると年間25万円、決して安くはありませんが綺麗に維持するには必要な金額なのでしょう。主に塗り替えの費用という事です。

そして実は奉納できるサイズは10号までではありません。

25号程度までは可能と言われており、実際に伏見稲荷大社内では参道に続く鳥居の1本目の奉納企業は有名広告代理店である「電通」であります。

このように大きさは10号どころではありません。20号程度の大きさがあるのではないでしょうか。

伏見稲荷大社の参拝にかかる時間やおススメ順路は?

伏見稲荷大社に入るための代表される入口は商店街や屋台が立ち並ぶ「裏参道」と綺麗な石畳が敷かれている「表参道」の二つがあります。

全国的に「裏参道の屋台が消える」とニュースにもなりましたが、実際、裏参道の屋台は数十軒がなくなりましたが実は、裏参道から入場し石の鳥居を抜けると屋台が広がっています。

今でも多くの参拝客は裏参道から商店街、屋台を楽しみながら参拝される方が多いと思います。

ただ裏参道は道幅が狭く立ち止まっている方も多いので急いで参拝したい方は表参道から参拝する事をお勧めします。

表参道入口と裏参道入り口は、真逆にあるわけでは無く横に並んでいるような位置関係ですから到着して混み具合を見てから決めてもいいでしょう。

表参道か裏参道から伏見稲荷大社の山頂(標高203m)まで登り、下山し入口に戻ってくるまでの距離はおおよそ5km弱、所要時間にして2時間00分~3時間程度、大人の歩数にしておよそ1万歩程度でしょう。

筆者の場合、表参道から入場し、途中20分~30分程度食事など休憩をいれながら山頂までのぼって、下山し裏参道の入り口までの所要時間はだいたい2時間10分程度です。

山中であること、千本鳥居や木が日陰を作ってくれるので真夏でも炎天下とは比べ物にならないほど涼しいですが、やはり帽子やタオルは持参しておいたほうがいいかもしれませんし、ヒールやサンダルで上っている方も多いですがもちろん靴をおすすめします。

飲み物、軽食やトイレなどは参拝途中にある茶屋などに数多く設置されていますし、安心して参拝していただけると思います。火曜日、金曜日は定休日のお店が多いので要注意ですが少々山値段設定で高いですがドリンクの自動販売機なども設置されていますのでいつでも安心して参拝していただけるでしょう。

千本鳥居が左右二手に分かれてから5分ほど順路を進むと出てくるのが「おもかる石」です。

願い事をしてから灯篭の上の石を持ち上げるのですが、自分が思っていたより石が軽ければ願いが叶い、重ければ叶わないとされています。筆者も何度か願い事をして持ち上げますが、たいていは重いと感じます。

伏見稲荷神社へのアクセス

伏見稲荷伏見稲荷大社の住所は京都市伏見区深草藪之内町68で京都市内では南側に位置しています。

車でのアクセスでは

無料駐車場、合計約300台が用意されています。

毎年年末年始の12/30~1/5迄は閉鎖されます

第1駐車場・・・24時間ご利用可能 収容台数約170台(表参道入口横・北向き一方通行から右折入場)

前面道路の道路幅が狭く駐車場待ちの並びはできないので入場できるかはタイミング次第!

第2駐車場・・・9時~17時 収容台数約15台

第3駐車場・・・9時~17時 収容台数約70台

第4駐車場・・・9時~17時 収容台数約50台

と準備されていますが車でのアクセスはお勧めできません。

満車率が高い事、その場合の近辺の駐車場は有料な事、そして歩行者で混雑しているため時間がかかってしまう事からも電車での移動がオススメです。

ちなみに近辺の駐車場の料金ですが伏見稲荷大社に近ければ近いほど高いのですが上限の相場は徒歩一分程度の駐車場で平日上限1,200円、土日祝上限2,000円、徒歩10分まで程度の駐車場であれば平日上限500円、土日祝上限800円程度です。

電車でのアクセスは大変便利でJR奈良線の稲荷駅からは徒歩0分

JR伏見稲荷駅、道路を挟んだ向かいが表参道入口

京阪本線の伏見稲荷駅か深草駅ではともに徒歩5分~7分程度と電車でのアクセスが大変便利です。

個人的には京阪本線の伏見稲荷駅からのルートで訪れて頂けると、京阪電車のゆったりとしたローカルな雰囲気、伏見稲荷駅のたたずまいも楽しんでいただけると思います。

京都駅から伏見稲荷大社までのタクシーでの所要時間は15分~20分程度で料金は1,500円前後と高額ではありません。京都駅南側の八条口からの乗車がオススメですがイビススタイルズ京都ステーションというホテル1階のMKタクシー専用の配車場まで1分程度歩いて運が良く大型の1ボックスカーがあれば最大6名までは乗車可能なのでかなり安くタクシーに乗る事ができ楽に移動できるかもしれませんね。

 

伏見稲荷大社でいただける御朱印の種類

伏見稲荷大社でいただける御朱印は3つや4つ5つといった情報がありますが正確には以下A.B.Cの3種類です。

1.本殿左横社務所か2.儀式殿ではA「伏見稲荷大社」の御朱印


3.奥社奉拝所ではB「伏見稲荷大社 奥社」の御朱印


4.御膳谷奉拝所ではC「山城國 稲荷山」


4カ所で3種類の御朱印がいただけます。

ではなぜ4種類や5種類と言った情報があるのかというと、実は伏見稲荷大社の参拝途中に伏見神宝神社(ふしみかんだからじんじゃ)という別の神社があり、ここでも御朱印が頂けるという事と、伏見稲荷大社の表参道を抜けたあたりに東丸神社という神社があり御朱印が頂けるという情報もあり伏見稲荷大社で頂ける御朱印の情報が誤った形で拡散されている事にあると思われます。

 

伏見稲荷大社周辺の特におススメしたい通なお店!

私も毎年数回は訪れる場所ですが特におススメしたい飲食店が2つあります。

それは裏参道で土産物が立ち並ぶ中2個目の鳥居前に位置するスズメの丸焼きが食べられるお店「稲福」いなふくさん、国産のスズメにこだわったお店で、一見間口は狭そうに見えますが2Fは60席、3Fにも30席の座敷もあって大勢の団体客でも余裕で入れるゆったりとできるお店です。

もちろん普通のうどんや軽食も提供されていて非常においしいですので一度足を運んでみてはいかがでしょう。

そしてこちらも非常に有名ではありますが刑事ドラマなどでご活躍されている西村和彦さんのご実家「仁志むら亭」。参道入り口から30分程度でたどりつける四ツ辻にあるお店で、千本鳥居内では一番人気のお店ではないでしょうか。

人気の理由は、はなれの座敷から眺める景色が絶景で。こんなに絶景なのにお値段もリーズナブルで提供されるうどんやそば、いなり寿司などの食事はかなりおいしいです。私のおすすめはざるうどんのついたセットです。観光地のおうどんと侮ることなかれ。本当においしいです。

西村和彦さんのお兄様が店頭で接客されていますが、お兄様もとてもダンディでかなりの男前なので必見です。

この仁志むら亭のある四ツ辻から山頂まではおよそ15分程度です。

伏見稲荷大社の宮司ってどんな人?任期は?

現在の伏見稲荷大社の宮司は中村陽さんであります。

なぜ「現在の」と表現するのかと言えば実は伏見稲荷大社の宮司さんは記録に残っている1870年頃から数えて14代目の宮司となり現在は京都市山科区音羽にある若宮神社の宮司である中村陽さんが2005年から伏見稲荷大社の宮司をお努めされています。

特に任期などは決まっていないようですが既に15年にわたり宮司をつとめていらっしゃるようです。

京都人がオススメする伏見稲荷大社周辺の旅館!

私が1番おススメする旅館は「旅館 からたち」!

おススメする最大の理由は”つくられた京都”ではなく”素の京都”が味わえる事です。
京都では最近オープンするホテルや旅館は京都っぽい風情を再現しているホテルが多い中、からたちさんは昔ながらの京旅館といった佇まいで宿泊者の方は大変リラックスしてゆったりと過ごせると思います。


5室という部屋数で必要以上のサービスはございませんが、日常の京都の朝ごはんを召し上がっていただけると思います。
立地に関しては京阪伏見稲荷駅の目の前で伏見稲荷大社までも250m程度ですので徒歩3分程度の距離です。

旅館 からたち
住所 〒612-0012

京都市伏見区深草一ノ坪町20-6
電話 TEL(075)641-6094
料金 素泊り 7,000円~
朝食付き 9,000円~
公式 http://www.karatachi.net/

京都伏見稲荷大社、周辺施設は観光客・訪日観光客に向けての案内がとっても充実している!

世界遺産に登録されていないにも関わらず伏見稲荷大社は外国人観光客から大人気の秘密のひとつとして、外国人観光客、いわゆるインバウンドに向けた案内や対策を全国的にもいち早く取り入れたことが大きな要因になってるのではないでしょうか。

画像のような案内表示板のORコードをスマホで読み取ると様々な情報を案内してくれます。

伏見稲荷大社の公式ホームページは日本語以外に英語、中国語も簡体と繁体、そして韓国語であるハングル表記で閲覧する事ができ、実際に伏見稲荷大社と伏見稲荷大社周辺のお店も多言語に対応できるようなメニューやスタッフ、案内板などが数多く見受けられます。

国内外問わずお客様をおもてなししたいなら伏見稲荷大社で決まりですね!

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